姿勢資格は、正しい姿勢がもたらす効果と、正しい姿勢に矯正するアドバイスを与えられる人が取得できる資格です。
姿勢は、生活の中心である身体の不調にもつながるため、姿勢から健康を作るという考え方が広まりつつあります。
この記事では、姿勢資格を生かせる仕事を紹介し、姿勢資格が生かされる場面をご紹介します。
より詳細な内容は資格公式サイトをご確認ください。
姿勢資格を生かせる仕事
姿勢資格を生かせる仕事は、大きく4つあります。
- 姿勢コーディネーター
- からだバランスインストラクター
- ジムトレーナー
- カルチャースクール講師
①姿勢コーディネーター
相手の姿勢を見て、歪んでいるかどうかを判断し、歪んでいる場合は姿勢を矯正します。
姿勢が悪くなってしまうと、内臓の運動が悪くなる、ホルモンバランスが乱れる等の理由によって身体に不調をきたしてしまいます。
姿勢のゆがみから体調不良になっている人の姿勢を正すためには、実際に指導を行うだけでなく、日常生活でできる姿勢改善法や、運動方法、ストレッチを教える必要もあります。
姿勢についてあらゆる知識を持ち、人の姿勢をコーディネイトできる人が姿勢コーディネイターとなります。
②からだバランスインストラクター
からだバランスインストラクターは、姿勢コーディネーターよりもう少し実践的に姿勢の改善を促します。
身体の動かし方やストレッチを実践し、乱れた姿勢を正しく戻します。
身体を動かしながら姿勢を正すので、姿勢コーディネーターと違い動的なアドバイスが多くできなければなりません。
理論を教えて実践してもらえるのではなく、効果的に姿勢が良くなる動きを直感的に教える仕事です。
③ジムトレーナー
ジムトレーナーは、ジムでフィットネスを行うお客さんにより効果的な方法を提供し、時には、体形を管理する仕事です。
ジムトレーナーは、ジムで行うトレーニング方法に沿いながら指導を行いますが、その中に姿勢資格の知識を取り入れられます。
例えば、女性は自己流でフィットネスを行うと、身体は引き締められますが、身体の一部に偏った負担をかけてしまい、姿勢が曲がってしまいます。
姿勢が曲がるといくら身体を引き締めても身体には違和感が残ります。
そこで姿勢資格者として、姿勢のゆがみ、という面からアドバイスを行うことで、問題解決に至ります。
ジムトレーナーとしての仕事に深みを持たせるために、姿勢資格を取得する、ということです。
④カルチャースクール講師
姿勢資格を取得すると、自治体や、私営団体が開催するカルチャースクールで、講師として働けます。
姿勢を教える相手は、40代~70代の女性が多く、日々の肩こりや腰痛に悩んでいる方がメインです。
そういった方々に、姿勢の総合的な知識を与え、自発的に日々の生活でも姿勢に意識が向くように指導します。
他にも姿勢トレーナーを目指す、ジムトレーナーの仕事に姿勢の知識を取り入れたい、という人たちに、姿勢の知識を教えられます。
ダイエットや整体の仕事で生かされる
姿勢資格を取得しているとダイエット・整体の仕事で生かされます。
姿勢は、ダイエットに無関係のようですが、姿勢が曲がってしまうと、ホルモンバランスが崩れ、新陳代謝が悪くなり太りやすくなってしまいます。
こうした姿勢と体形の関係を教えるのも姿勢資格者の仕事です。
整体の仕事でも姿勢資格の知識が役に立ちます。
整体に来られる方は、身体の違和感を訴えていることが多いので、整体の施術とともに、姿勢トレーナーとして家でできる姿勢改善法などを教えると、とても喜ばれます。
産後ケアやママ向けの教室にも人気
女性の姿勢が大きく乱れるのは、妊娠している期間です。
お腹が大きくなるにつれて、背中を反り返してしまうクセがついてしまいます。
そのせいで、出産を終えた方でも悪いクセが残ってしまい、体調不良、ホルモンバランスの乱れを引き起こします。
産後ケアとしての姿勢アドバイスは、産後ママたちに大変好評です。
産後に激しい運動ができないママ達でも姿勢アドバイスを受けて、姿勢改善に取り組めるのです。
姿勢が整うと、見違えるように体調がよくなると喜びの声が聞かれます。
姿勢資格で稼げる金額
姿勢資格を持っていると姿勢コーディネーターとして働けるようになります。
姿勢コーディネーターやからだバランスインストラクター、ジムインストラクターの場合は、ジムで雇われることが多いので、年収250万~300万円程度の収入となります。
個人で開業する場合は、うまくお客さんが集まると400万円程度の収入が見込めますが、集客は難しいため、姿勢資格以外の資格も必要となるでしょう。
カルチャースクールの講師は、気軽に始められ、開講も簡単ですが、収入は副業程度の年収80万円程度となります。
姿勢資格を取得するために、2つの認定試験が実施されています。
姿勢と心と体の関係など、
姿勢に関する体系的な知識を習得出来る
JLESA(日本生活環境支援協会)が実施する
姿勢コーディネーター資格検定
良い身体のバランスを保つための知識を
しっかりと習得出来る
日本インストラクター技術協会が実施する
体幹コーディネーター認定試験
上記のいずれかを合格することで、姿勢資格の取得となります。