食育資格

食育アドバイザーは「食育」に関する知識を適切にアドバイス・指導出来るスキルがあると認められた方に与えられる資格です。

「食育」に関する知識を持ったプロとして活躍するために、「食育健康アドバイザー」「管理健康栄養インストラクター」などの資格があり、「食」に関する悩みを解決していきます。

料理教室で取り入れやすいスキル料理教室で取り入れやすいスキル

「食育」を育む取り組みの一環として、料理教室を開催しているところもあります。

そもそも「食育」とは何なのか、農林水産省が次のように掲げています。

『生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てること』

（引用元：農林水産省ホームページ）

食育資格では上記事項を正しくアドバイス・指導するプロとしての活動が出来るレベルにある人で、料理教室であれば沢山の人に「食育」の知識を伝えられるでしょう。

また、料理教室であれば料理をする方だけでなく、親子料理教室を開催するなど、指導できる対象の幅も増えるので、非常に有効活用しやすいです。

食育健康アドバイザー資格を取得することによって、料理をする中で「食育」のアドバイスができるようになり、管理健康栄養インストラクター資格を取得することによって、料理の中にどのような栄養素が含まれているか等のアドバイスができることになります。

幼児食と合わせると効果的になる

食事は生きているうえで欠かせないことであり、健康的に長く生き続けるためにも子供が幼い時から「食育」を取り入れることが重要になってきます。

また、幼児が食べるという行為を通して、心身の成長をより進められ、五感を豊かに育めるものと期待されます。

そのため、成長スピードの速い幼児期の食事から「食育」を取り入れることが、今後成長するにあたって非常に大事な過程となります。

幼児期の食事は自らの手で摂取することが難しい為、保護者をはじめ周囲の人のサポートが欠かせません。

食事を与える側が「食育」に関する知識のないまま幼児に食事を与えていると、栄養の偏った食事ばかりになってしまい、生活習慣病やアレルギーのリスクが増加してしまいます。

そのような事態を未然に防ぐためにも、幼児に食事を与える方には「食育」の知識は欠かせないものとして捉えてもらう必要があります。

食育資格を保有している人の役割として、食育の意義にあったアドバイスや指導が重要なのです。

親子料理教室などでも開講しやすい

前述したように、食育の知識を持った食育資格保有者は、親子料理教室が「食育」を教えるにあたって非常に有効な場所になるため、通常の料理教室以上に期待が大きいものがあるでしょう。

ここ最近は親子で一緒に料理を行う方式の料理教室ではなく、敢えて子供たちだけで料理を行ってもらい、親はその姿を見守る、という料理教室が多く開かれています。

実際に子供たちだけで料理をしてもらうことによって、「食」に対する関心を高めてもらい、「料理」の大変さ、楽しさなどを実感してもらうきっかけとなっています。

それによって、食事に対する姿勢を見直してもらうなどの目的もあり、最終的により家族団らんになるきっかけともなります。

普段、簡単そうに見えている作業が、実はとっても手間がかかるものということを知り（包丁で材料を切る、卵を割る、材料をフライパンで焼くなど）、味付けも少し変えるだけでガラリと変わってしまう面白さを、実際に子供たちに知ってもらうことには大きな意義があります。

それによって「食育」に対する好奇心や興味が、より引き出せるようになるでしょう。

また、それぞれの材料に含まれている栄養素について、料理を通じて知ってもらうことによって、自分自身に今必要な栄養素はどれなのか？という理解も深まるでしょう。

子供の食事は成長過程で非常に重要となるので、親子料理教室を通じて「食育」を知ってもらうことは、より良い人生を過ごす上でとても大事な場所になりえます。

お弁当作りのアイデアレシピなどにも

「食育」を知ると、普段簡単・手軽に作ってしまいがちなお弁当のレシピにもひと工夫入れてみようと思えます。

例えば、バランスが良いとされているお弁当の中身はこのようなものがあります。

これらを意識したうえでお弁当を工夫しようと思うと、手軽で簡単かつ栄養バランスが整った食事が摂れることになります。

特に最初の項目に関しては、「見た目なんて関係ないのでは…？」と思われがちですが、この5色を取り入れることを意識するだけで、入れようと思う材料も自然とバランスの良いものが揃うようになります。

また、見た目が華やかになると食べる側も自然と食べたい！という感情が高まります。

そうは言っても、どんなレシピを作ったら良いのか分からない…と悩まれたら、農林水産省が提示している「食事バランスガイド」を参考にしながら作ると良いでしょう。

参考：「食事バランスガイド」について：農林水産省

今お弁当の中身で足りない栄養素はどれなのか？また逆に過剰になっている栄養素はどれなのか？ということがひと目で分かるようになっています。

日常生活から「食育」を取り入れることによって、「食育」に対する関心もより深まります。

食育資格を保有すると、お弁当のレシピのひと工夫が容易になり、どんなレシピを作ったらよいのか？ということが分かります。

このように、食育資格を保有すると出来ること、分かることの幅が多岐に広がります。

当記事を参考に、ぜひ食育資格の取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。