ファッションやインテリア、メイクやグラフィックなど様々な分野で活躍が出来る色彩インストラクター資格が近年注目されています。
ここでは、色彩インストラクター資格取得で身に付けられる学習内容を詳しくまとめています。
より詳細な内容は資格公式サイトをご確認ください。
色の表現方法は世界共通で仕事に使える
例えば「青色」だけでも様々な青色が世の中には存在します。
薄い青色から濃い青色まで、数えたらきりがないほどの違いで「青色」があるのです。
しかしその「青色」の捉え方や表現方法も、その場所での気候や光の当たり方、環境面等で大きく差が出るため、国ごとに異なっています。
そこで自分がイメージしている通りの「青色」を相手に的確に伝えるために、アメリカのパントン社が展開する「PANTONE」というカラーチャートが世界共通の色の表現方法のひとつとして取り入れられています。
これを利用することで、その土地ごとの環境や価値観等に左右されず、自分の想定している的確な色を相手に伝えられます。
色彩インストラクターは、このような世界共通カラーチャートを利用して、インテリアやファッション等様々な場所で自分が示したい色を的確に示せる能力を持ちます。
カラーコードやRGB表記もデザインに必須
「カラーコード」とは特定の色を表現するために利用される文字が羅列されたコードのことを示します。
例えば「White(白)」であれば「#FFFFFF」と示し、「Blue(青)」であれば「#0000FF」のように示されます。
基本的には光の三原色(青・赤・緑)の頭文字(青=B、赤=R、緑=G)をベースに使われることが多くなっています。
カラーコードはこの3色の値(0~255の数値)を、各々16進数で示した時の数値です。
暗号のように見えるコードにも、しっかりとした意味を持っているため、色彩インストラクターはこのコードを利用して色を的確に伝えていくのも一つの役割です。
「RGB表記」とは前述しましたが、コンピューターで色を表現する際に用いられる、光の三原色(赤、緑、青)のことを示します。
その3色それぞれが256段階の階調を持ち、256×256×256=計1677万7216色の表現方法が可能になります。
カラーコード、RGB表記の両方を色彩インストラクターはきちんと理解することで、相手に自分の想定している色を的確に伝えられ、仕事がよりスムーズに進められるのです。
ソフトウェアを使うときにはコードで指定するもの
パソコンなどのソフトウェアを利用するにあたって、ソフトウェア上で色を表現するために前述した「カラーコード」「RGB表記」の利用は必須です。
ただ、ソフトウェア上での表記方法にも様々な種類があります。
一例として、基本的なソフト上で利用されるHTMLで利用出来るカラーネーム指定方法として以下の方法があります。
- カラーネーム指定 例:「color=red」
- RGB値指定① 例:「color=#FFFFFF」
- RGB値指定② 例:「color=#F69」
- RGB値指定③ 例:「color=rgb(100,100,100)」
- RGB値指定④ 例:「color=rgb(50%,50%,50%)」
色彩インストラクターはこれらを利用して、ソフトウェア上で的確な色を相手に示します。
カラーネームやRGB値に関しては、ネット検索をすると簡単に一覧が出てくるため、それを参考にしても良いのですが、色彩インストラクターはこれらの違いをしっかりと理解したうえで仕事を進める必要があります。
色の仕事を専門にする方向けのスキル
私たちは日常生活を送る上で沢山の色を目にします。
その中でどの色が今の自分や周りの環境、雰囲気にマッチしているか?合っているか?と悩まれている方は沢山います。
そのような方に向けて的確な色を示すのが色彩インストラクターの役割ですが、色彩を活かしたスキルは様々な場所で活躍出来るものです。
例①インテリアデザイン考案
家やマンションを建てるとなった際、どのような雰囲気の部屋にしたいか?どういう見栄えが良いか?などを考えるにあたって、重要になってくるもののひとつが色彩です。
色彩の知識を得ることで居住空間の雰囲気やデザインを的確に伝えられるようになります。
例②ファッション関連・提案スキル
日々流行やトレンドが変わっていくファッション業界において、今流行っている色は何なのか?これから流行る色はどれなのか?ということを示すために、色彩の知識が活かされます。
ファッションは特に色によってその人の印象を大きく変えるものになっているので、流行に常にアンテナを張っておく必要があります。
また、その人の身なりや状況・環境等を踏まえた上での提案も色彩インストラクターの重要な役割のひとつとなっているため、日々色んな人を観察して提案できるスキルを持っていると、より相手に満足してもらえるような提案が実現します。
例③Web関連・表現スキル
前段落でも記述した通り、Web上においての色の表現に対して色彩の知識が活かせます。
Webデザインをはじめ、Webサイト構成・企画・提案を行うWebディレクター業務でも色彩の知識を活かせるものです。
デザインの配色や雰囲気で見る側の印象も大きく変わる為、基礎知識は特に重要になってきます。
そのためにも常に色に対して敏感な姿勢でいることが求められてきます。
色彩インストラクター資格の試験概要
色彩インストラクター資格は日本インストラクター技術協会が主催しており、在宅受験が認められています。
色彩インストラクター資格の主な学習方法としては、次の方法があります。
- テキストを熟読する
- 普段の生活で色のコーディネートに意識を向けてみる
テキストを読むだけでなく、実際生活の場で色に関して意識してみると、学びが深くなるでしょう。
当記事では、色彩インストラクター資格についてまとめていきました。
色彩インストラクター資格を取得することによって、色に対する知識が深まり、様々な場所で色彩提案が出来ます。
当記事を参考に、色彩インストラクター資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。