私たちは、普段から「色」に囲まれて生活しています。
普段何気なく目にしていますが、実は、「色」によって色々な影響を受けているのです。
色彩資格は、色の基礎や配色技法(色の組み合わせ方)を学べる資格です。
カフェでは食器や灯りの色選びに
色彩資格は、色彩に関する知識や技能を学べる技能資格で、資格取得後は、幅広い職種で活用できるようになります。
色彩資格取得で得られた知識によって、カフェの食器や灯りの色選びなど、学んだ知識を発揮できます。
カフェと言えば、「落ち着いた雰囲気でゆったりできる場所」というイメージがありますよね。
その点、入ったカフェが赤や青など原色使いのカフェだったら、どうでしょうか?
「賑やかなカフェ」「騒がしいカフェ」と色だけで勝手に感じてしまうのです。
逆に黒やグレーなどの暗い色だけの配色のカフェだとどう思いますか?
「暗いカフェ」「バーにいるみたい」など、勝手に暗くて古臭いカフェと思い込んでしまいます。
色というのは、目で見ただけで、そのものを評価してしまいます。
カフェでは、暖かい照明の色、明るい雰囲気の照明の、それに合わせた食器の色の組み合わせなど、ただ単に好きなものだけを集めているだけではなく、色彩を考えながらコーディネートされています。
色彩資格は、どの色を組み合わせるといいのかという基礎知識から「色」で読み取る心理効果などの知識を学び、様々な職種で生かせるのです。
レストランでは内装や看板のデザインにも
色彩資格は、内装の色使いのコーディネートや店舗の顔とも言える看板のデザインにも技能を発揮できます。
看板は、人が一番目に入る場所になります。
看板を見て「いい雰囲気そう」「気になるから入ってみようか」など、どんな物が置いてあるか分からなくても、入りたくなる色使いやデザインにすることにより集客の見込みも増えます。
色彩心理により、お客さんを呼び込む事も可能になります。
色の性質や特徴を理解している色彩資格取得者だからこそ、色によって与えられる印象が大きく関係してくることを的確にアドバイスできるのです。
商品開発やロゴデザインにも
色彩資格を取得していれば、商品開発やロゴのデザインにも技術を発揮できます。
食べ物の商品開発であれば、美味しそうに見えるパッケージの色使いや目を引くパッケージ。
色だけで、手に取ってみたくなるようなパッケージに仕上げる事も、色彩資格で得た知識によって可能になります。
ロゴデザインもまた人の心理に基づいて色の組み合わせを行い、色でその企業をイメージできるデザインにするなど、色彩資格は幅広い分野において活用できる資格です。
似合う色の服を提案する時にも
ファッション系の仕事をしている方に多い色彩資格は、色が持つ特性を活かし、配色や組み合わせなどの提案をする時にも役立つ資格です。
色彩資格の取得によって、商品の用途や形などから、どの色とどの色の組み合わせが最適かという知識を発揮できます。
自分の知識を活かし、アドバイスすることが出来る資格が色彩資格です。
色彩資格におすすめの3つの資格を紹介します。
カラーセラピー
カラーセラピーは、色の生理的・心理的効果を活用した心身のバランスを整える色彩療法のことを言います。
色の基本から色彩心理とカラーセラピー概論、色彩心理とカラーセラピーの活用法など習得します。
カラーセラピーは、色が人にどのような影響を与えるかを学び、カラーセラピーで心身の状態を改善する治療法としての活用もあり、病院などでも取り入れられている資格です。
資格取得後は、ストレスや不安を抱えている人、病気の人に専門的な色の活用での治療としてメンタル面のアドバイスができるようになります。
カラーアドバイザー
カラーアドバイザーは、以下の8つ知識を十分理解している事を証明する資格です。
- それぞれの色が持つ印象と効果
- 光と色の関係
- 心理的な影響
- 色と見やすさ
- 視覚効果
- 配色
- ファッションやインテリアなどへの色使い
- 生活の中での色選び
カラーアドバイザー取得後は、インテリア・ファッション・デザイン・建築などの機関で色のプロ「カラーアドバイザー」として幅広く活動できるようになり、自宅やカルチャースクールの講師も可能です。
色彩資格の知識を十分に発揮できる資格となっているので、幅広く活動したい人におすすめの資格です。
色彩インストラクター
色のプロを目指すなら、色彩インストラクターがおすすめです。
色彩インストラクターは、色の基本的な知識の他に、色味や色のコントラス、色覚異常の方に配慮した配色などの知識が一定レベルに達している事を証明する資格です。
色彩インストラクターは、シーンに応じた色選びのスペシャリストです。
資格取得後は、インストラクター(講師)として自宅やカルチャースクールの講師ができるようになります。
色彩インストラクターは、講師の他にもメイク業界や広告作成など色のスペシャリストとして幅広く活動が可能です。
また高齢者に多い色覚異常の方に配慮した配色や、あらゆる色についての知識が得られる内容となっています。