行動心理資格

フット・イン・ザ・ドア

例えば、冒頭でも述べた「フット・イン・ザ・ドア」は、小さな要求から少しずつ相手に呑んでもらい、最終的に大きな要求を呑んでもらうためのテクニック。

こう書くとイメージが悪いかもしれませんが、実は無意識に行っている人も多いほど、ポピュラーな手段です。

例えば、営業で「今少しお時間よろしいですか？」と尋ねて、相手から「はい」を引き出すのも「フット・イン・ザ・ドア」のテクニックで、イベントで子どもに風船を渡して、それを取っ掛りに商材の説明をするのも、「フット・イン・ザ・ドア」の応用です。

カクテルパーティー効果

パーティーでいろんな人の声が入り混じる中でも、自分の名前や興味のある話は、自然と耳に入ってくる現象を指します。

これを普段から応用しているのが、広告です。

広告を打つときにターゲットを想定し、その人が「これは自分のことだ」と感じさせられると、購入に意欲的になるとされています。

なだめ行動

なだめ行動とは、ストレスを受けた時、気分を静めるために取る行動のことです。

なだめ行動は一人ひとり異なりますが、唇をなめたり、耳をさわったりするのが多く見られます。

応用方法としては、マネージャーが面談をする時に、部下がなだめ行動を取っていたら、何かしらのストレスを感じていると予想できるので、「何かあった？」「うまくいっていないことがある？」などと質問すると、話を聞き出せるようになるでしょう。

このように、行動心理学はビジネスで欠かせないスキルです。

営業職の人や、広告に携わる人、上級管理職などの人は無意識に身につけているかもしれませんが、意識的に学ぶことで、さらにそのテクニックを磨けるのです。

吊り橋効果

「吊り橋効果」は、とても有名です。

吊り橋の上など、恐怖を感じる場所にいるときは、恋に落ちやすいというもの。恐怖によるドキドキと、恋愛によるドキドキを混同してしまうために起こる現象です。

100％恋に落ちるわけではないですが、ドキドキするようなアトラクションに一緒に乗ったり、ハラハラするイベントに一緒に参加したりした後に、ロマンチックな雰囲気をつくることによって、恋に落ちる可能性を高められるでしょう。

ミラーリング

人は自分と似たものに好感を抱くことを利用したテクニック。

自分と同じことをされると無意識に安心感・親近感を覚えるので、相手の言葉づかいやしぐさを違和感のない範囲でマネすれば、好感を得やすくなります。

人間関係全般で使えるテクニックなので、ぜひ覚えておいてくださいね。

初頭効果

第一印象は、その後もずっと残り、付き合い方に大きく影響を及ぼします。

そのため、誰に対しても第一印象はとても重要。

いつもニコニコしているのは不可能ですが、なるべく不機嫌そうな態度はとらず、いつも礼儀正しくあることを心がけましょう。

こちらも人間関係全般に関わることなので、ぜひ頭に入れておいてください。