手相鑑定士は手相に関する知識を持ち、手相を見て相談者の性格や運勢を占える人に与えられる資格です。
手相を見られるようになると、それを仕事にできるほか、手相とは直接関係のない仕事でも、個性として良好な対人関係を築くツールとなります。
それでは、手相鑑定士の資格を活かせる仕事やシーンをご紹介します。
手相鑑定士資格を生かせる仕事
手相鑑定士を活かせる仕事は、大きく以下の4つになります。
①手相鑑定士 | 店舗で相談者の手相を鑑定し、運勢や診断結果を伝える仕事です。 |
②パームリーディングアドバイザー | 手相を見ることで、手相の結果を伝えるだけでなく、それをもとに、どうすればより良い未来を送れるかを提案する仕事です。 |
③手相の先生 | 占い師を目指そうという人や、趣味で手相を学びたい人に手相を教える仕事です。 |
④在宅占い師 | 家にいながら、相談者を招くか、テレビ電話で相談者と対面し、手相を鑑定する仕事です。 |
手相を見る仕事に共通しているのは、「相談者の悩みを解決すること」です。
メディアに登場する占い師は、メディアの面白さ追求によって、断片的な占いの結果を伝えていますが、本来の手相鑑定士はあのような言い方はしません。
大切なのは、手相の結果が良かろうが、悪かろうが、それを相談者にしっかり伝え、結果をもとにどのようにしたら良いのかを提案できることです。
特にパームリーディングアドバイザーは手相の鑑定結果をもとに、相談者の悩みに寄り添う仕事です。
手相鑑定士という面がありながら、カウンセラーのような側面も持ち合わせています。
手相鑑定士の場合は時間が限られるので、鑑定結果だけを伝えるという側面が強いのですが、それでも時間の限り、その人の運勢から運命を導こうとします。
手相鑑定士は、霊感的な商売に思われがちですが、相談者に寄り添い、より明るい未来へと導く情緒的な仕事です。
生まれ持った宿命と今を比較できる
手相鑑定士は、手相を見て、生まれ持った宿命を導き出せるようになります。
生まれ持った宿命を鑑定し、今と比較すると、今がどれだけ宿命と同じ道を歩んでいるかが見えてきます。
悩みをもった相談者は宿命と今を比較すると、「今、何をすべきか」がはっきりと見え、悩みの解決へと向かいます。
人の悩みを解決するのは目の前の現実だけでなく、「見えない力」が相談者の背中を押すことも多いのです。
そうした「見えない力」の後押しも、手相相談者の大切な仕事です。
面会・相談系の仕事では雑学として生かせる
手相鑑定士の資格を持っていても、必ず手相鑑定士に関わる仕事をするわけではありません。
手相鑑定士の資格は、人を相手にする仕事では、どんな仕事でも役立ちます。
特に面会・相談を中心とする仕事では、雑学程度に手相の知識を活かすことで、実際に相談が円滑に進むことがあります。
「運勢」「宿命」は信じる・信じないは別にして、万人の興味を惹く話題です。
信じない!という人でも結局話半分に聞いてもらえたら、それだけでコミュニケーションの第一歩となります。
ビジネスシーンで「雑談力」が注目される昨今、「雑談力」を学ぶのではなく、手相を学んで、それを雑談力に活かす、というのは非常に合理的な方法です。
友だちとのお酒の席や、パーティの余興としても盛り上がるので、占い仕事にしない人も気軽に資格取得を目指すのも良いでしょう。
手相鑑定士資格で稼げる金額
手相鑑定士は、相談の平均価格が10分で1000円程度です。
10分1,000円といっても、全国的に知名度が上がらない限りは、常に相談者が絶えないという状態にはなりません。
1日に10名程度見られれば良いほうです。年末年始等の掻き入れ時であれば、地域的な知名度があれば1日30人程度みることもあります。
しかし平均年収としては200万円~300万円、人気が出ると400万円に届く、という程度に留まります。
実はメディアでの派手なイメージとは異なり、手相鑑定士はそれほど多く稼げる仕事ではありません。
お金よりも相談者の悩みを解決する、という満足度が高い仕事です。
ブログやSNSを用いながらだんだん人気・知名度が高まると、それに比例して年収も上がるでしょう。
店舗開業する場合は、場所代がかかるので、年収ベースも厳しくなりますが、在宅占い師であれば、相談者の対象も全国区となり、場所代も必要ないので、稼ぎやすくなっていると言われています。
インターネットの環境をうまく使いながら、知名度を上げていくことが大切です。
当然手相鑑定士以外の占い資格を取得していくと、相談者も増えていきます。
パームリーディングアドバイザー、手相の先生の場合は、年収はもう少し落ち込みます。
パームリーディングアドバイザーは本業としてはなかなか難しいので、副業として年収60~80万円程度です。
手相の先生の場合は、カルチャースクールの規模によります。
10人程度を対象に、月会費3000円をもらうと、年間で36万円です。例えばこの教室を5コマ開催すれば、年間180万円となります。