メンタル心理ミュージックアドバイザー資格は、音楽の歴史や音楽が心にもたらす効果を知ることで、医療現場や介護の現場での患者の心のケア、あるいは、あらゆる場面で人の心を落ち着かせる、高揚させる状況を作り出せる資格となります。
この記事では、メンタル心理ミュージックアドバイザー資格取得にあたり必要となる力や、資格を持つことで得られるメリットについてご紹介します。
音楽に詳しくなる必要がある
メディカル心理ミュージックアドバイザーの資格を取るためには、音楽に詳しくなる必要があります。
音楽には人の心を癒し、高揚させる力があります。それ自体は、ほとんどの人が理解しているでしょう。
メンタル心理ミュージックアドバイザーが扱う音楽
好きな音楽を聞いて心を落ち着かせる、好きな音楽を聞いて気持ちを高ぶらせる、この経験は誰もが一度は通ります。
しかし、メディカル心理ミュージックアドバイザーは、「好きな音楽を聞かせる」ことはありません。
心を落ち着かせなければならない相手、高揚させなければならない相手の好きな曲を見つけるのではなく、その場にいる誰にとっても意図する気分にさせなければなりません。
そのために何が必要か、当然「音楽への知識」です。
時には話題のJ-POPが必要なことや、往年の名曲が必要なこともあります。
あるいは誰も知らないようなJAZZ、Bluesの曲が状況に適合することもあります。
音楽のジャンルをざっと挙げてみましょう。
- J-ポップ
- ポップス
- ロック
- ヒップホップ
- ジャズ
- レゲエ
- 民族音楽
- サウンドトラック
- 演歌
大まかに分けても、これだけのジャンルがあります。さらに細分化するととてつもない量になります。
とにかく世界には音楽が溢れています。その中から今度の音楽が必要か?という問いへの正しい答えを導き出すのは、非常に専門性を要します。
メディカル心理ミュージックアドバイザーの資格では、そうした単純に知っている曲の多さだけでなく、歴史や特異性を学ぶことで、人の心を導くのです。
感情を揺さぶる音楽知識は映画作品にも
メディカル心理ミュージックアドバイザーの仕事にとって必要な「音楽」はいわゆる歌謡曲というジャンルだけではありません。
「ミュージック」という括りに入るもの全てがその技能の対象です。
例えば映画作品の音楽もその一つです。
日本ではあまり「サウンドトラック」を評価する文化はありません。映画の楽曲はあくまで「映画の一部」と考えられがちですが、実は違います。
映画の音楽は、人の心を表すという点で、メディカル心理ミュージックアドバイザーの仕事と大きく共通する部分があります。
感動的な場面で心を感動させる曲を流す、人の心を意図する方向へ誘うというベクトルは同じですよね。
人の心を「癒す」音楽もまた映画の中に隠れていることが多いのです。
このようないわゆる「インストゥルメンタル」の音楽も学習の対象に入ります。
メディカル心理ミュージックアドバイザーの知識がいかに多様なものかがわかると思います。
新人歌手やアーティストの発掘にも
「ミュージック」は今も進化し、新たに開拓されている文化です。
メディカル心理ミュージックアドバイザーの力を常に新しい力にしていくためには、新しい音楽にも触れ続けなければなりません。
新人歌手やアーティストを常に発掘し続け、求められている現場に届ける、という橋渡し役も、立派な仕事です。
新人歌手やアーティストを発掘するのは、大変手間のかかることですが、同時にとてもやりがいのある仕事でもあります。
まだ埋もれる才能を見つけ出し、誰よりも先にその音楽の力を見出すことで、自分のメディカル心理ミュージックアドバイザーとしての力をより深いものにしていくのです。
「この人が勧める音楽なら間違いない」
そう思ってもらえるために、常に弛まぬ努力をしていくことが求められる資格でもあるのです。
自身の作曲や作詞にも生かせるかも
ここまでメディカル心理ミュージックアドバイザーの資格を音楽療法の仕事として紹介してきましたが、実はそれ以外の意外な側面もあります。
それは、音楽家としてメディカル心理ミュージックアドバイザーの資格を取得する、という側面です。
音楽として「音楽が心理にもたらす効果」を知っておくと、真に人の心を導けます。
なぜなら、自分の作詞作曲の場面にメディカル心理ミュージックアドバイザーの資格が生かせるからです。
今はやりの音楽はほとんどが医療的な観点が先行して作られません。音楽家の感性や、流行を意識して作られる場合がほとんどです。
しかし、「人の心を癒す」あるいは「人の心を高揚させる」ことを前提として音楽を作れるとなれば大きな需要があると思いませんか。
特に「個人に対してベストな音楽を作り、届ける」これが実現できれば、最高の音楽療法と言えます。
こうした観点からメディカル心理ミュージックアドバイザーの資格を生かすこともできるので、ぜひ資格取得を目標にしてみてはどうでしょうか。